田中貴金属・ミキモトをかたる偽サイトに注意|消費者庁9月3日の注意喚起と買ってしまったときの対処

田中貴金属・ミキモトをかたる偽サイトに注意|消費者庁9月3日の注意喚起と買ってしまったときの対処

SNSの広告で見かけた「田中貴金属」「ミキモト」の格安の金貨やパールネックレスが気になっている人、すでに注文してしまった人に向けた記事です。消費者庁は2026年9月3日、両社の名前をかたり、貴金属や宝飾品の偽物を販売する偽サイトについて注意喚起を公表しました。

消費者庁の公表資料にもとづき、手口・見分け方・買ってしまったときの相談先をまとめます(2026年10月9日現在)。

先に結論
  • 2025年10月以降、InstagramやFacebookの広告から偽サイトに誘導され、偽物が届いたという相談が各地の消費生活センターに多数寄せられています。
  • 偽サイトの支払方法は代金引換のみ。商品は日本国外から届き、検査では金貨の主な成分が銅7割・鉄2割、真珠は模造品でした。
  • 見分けるポイントは、極端な安さ・代引きだけ・国外ドメイン・事業者情報が不明・不自然な日本語の5つ。
  • 注文してしまったら、すぐ消費者ホットライン188へ。返金される場合があります。
  • ブランドのロゴや「直営」の表示があっても、公式とは限りません。
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目次

消費者庁が注意喚起した偽サイトの概要(2026年9月3日)

消費者庁の資料によると、令和7年(2025年)10月以降、SNS上で「田中貴金属工業株式会社」または「株式会社ミキモト」をかたる事業者の貴金属・宝飾品の広告を見て、リンク先のウェブサイトで商品を購入したところ、偽物ではないかという相談が各地の消費生活センター等に数多く寄せられています。

消費者庁が調査したところ、次のドメイン名のウェブサイトを運営する事業者が、消費者を欺く行為をしていたことを確認し、消費者安全法第38条第1項にもとづいて公表しました。事業者の実体は不明です。

かたられたブランド偽サイトに表示されていた商品名ドメイン名
田中貴金属田中貴金属メイプルリーフ金貨 24Kピュアゴールドdccvd.com、dcvfert.top
ミキモト希少ベビーパール×8mm大珠「光の輪舞曲」ネックレスmzisoe.top

ここに挙げたドメイン名は、消費者庁が公表したものです。同じ手口で別のドメイン名が使われることもあるため、ドメイン名が載っていないから安全とは言えません。

被害の流れ|広告から購入、偽物が届くまで

消費者庁が紹介している事例の流れは、次のとおりです。

  1. SNSの広告を見る:InstagramまたはFacebookで、田中貴金属やミキモトの正規取扱商品が売られているかのような広告が表示され、「購入する」などのボタンを押すと偽サイトに移る。
  2. 格安の表示:偽サイトには、金貨が「1枚わずか15,000円」(7万円台の金額も併記)、パールのネックレスが「タイムセール14,800円」(4万円台の金額も併記)などと表示され、「残り11枚」「1日30枚限定」「お一人様2個まで」と購入を急がせる。
  3. 注文:氏名・住所・電話番号を入力して注文する。支払方法は代金引換のみ。
  4. 商品が届く:注文の10日前後で大手宅配業者から商品が届き、代金を支払う。発送元は日本国外。
  5. 偽物ではないかと疑う:「磁石がくっついた」「質屋で偽物と言われた」「肖像が本物と違う」「パールの輝きが違う」「玩具のように軽い」などの声があった。
  6. 返金を求めるが電話がつながらない:配送伝票に書かれた「代行返品交換センター」などの連絡先に電話しても、つながらない。

消費者庁が、消費者が受け取った商品を検査機関に依頼して調べたところ、金貨は主な成分が銅7割・鉄2割、ネックレスは真珠の模造品でした。正規取扱商品でも、本物の純金製の金貨や真珠のネックレスでもなかったと消費者庁は説明しています。

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偽サイトを見分けるチェックリスト

消費者庁は、注文しようとしているサイトの表示を見て、次のうち1つでも当てはまれば注意するよう呼びかけています。

確認すること当てはまったら
正規取扱商品と比べて、極端に安い販売価格になっていないか注意
商品代金の支払方法が、代引きだけなど限定的になっていないか注意
日本国外のドメインが使われていないか注意
サイト上に、事業者の名称・住所・電話番号が明確に書かれているか書かれていなければ注意
サイト内の日本語が不自然ではないか注意
  • 公式サイトを確認する:高価な商品は、偽造品・模造品の対象になりやすいとされています。ブランドや企業のロゴが使われている、または公式・直営を名乗るアカウントから発信されていても、公式とは限りません。サイトに問い合わせ先があっても、住所や電話番号が偽の情報の場合があります。
  • 公式の注意喚起ページを見る:田中貴金属とミキモトは、それぞれ自社サイトで偽広告・詐欺サイトへの注意を呼びかけています(出典欄にリンク)。
  • SAGICHECK:日本サイバー犯罪対策センター(JC3)が収集した偽ショッピングサイト情報を確認できるサイトがあります。ただし、すべての偽サイトを網羅しているわけではありません。

代引きで届いたとき|受け取る前に確認したいこと

偽サイトの支払方法が代金引換(代引き)だけなのは、手口の特徴の一つです。国民生活センターは、2023年4月26日の公表で、偽物が届くインターネット通販トラブルで代引き配達の利用が増えていると注意しています。偽物に関する相談のうち、代引き配達に関するものの割合は、2020年度が50.8%、2021年度が63.5%、2022年度が59.3%と報告されています。

代引きでは、宅配業者に代金を支払って荷物を受け取り、開封して初めて商品を確認することになります。国民生活センターは、代金を支払った後で偽物とわかっても、宅配業者からの返金は困難だと説明しています。紹介された事例でも、宅配業者から「荷物を開封した後は受け取り拒否にはできない。返金はできない」と言われたとされています。

確認すること気をつける点
送り状の「依頼人」の欄販売サイトの名称と違う名前(発送代行業者など)が書かれていたり、虚偽の情報が書かれていたりすることがあります。
サイトの事業者情報特定商取引法で、通販サイトには販売業者の名称・住所・電話番号を表示することが求められています(同法第11条)。表示がない、または虚偽・無関係な情報の場合は注意します。
支払方法の変更クレジットカードで注文したのに、一方的に代引きに変更される場合は注意します。
大手通販サイト上の取引販売業者から一方的にキャンセルされ、代引きで送ると連絡があっても、取引や支払いはせず、大手通販サイト(プラットフォーム)に連絡します。

国民生活センターは、これらに当てはまる通販サイトでも「偽物」が届くとは限らず、どれにも当てはまらなくても「偽物」が届く場合があるとしています。1つの目印で安心せず、複数の点を合わせて判断してください。不安なときや、すでにトラブルになったときは、最寄りの消費生活センター等(消費者ホットライン188)に相談します。

注文してしまったら|返金される場合があるので、すぐ188へ

消費者庁は、偽サイトで商品を注文してしまった、注文した商品が届かないといったトラブルに遭っても返金される場合があるとして、すぐに消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話し、最寄りの消費生活センター等に相談するよう呼びかけています。

窓口番号内容
消費者ホットライン188(局番なし)最寄りの消費生活センター等を案内
警察相談専用電話#9110詐欺の疑いなどの相談
消費者庁 消費者政策課 財産被害対策室(公表内容についての問い合わせ)03-3507-8800今回の注意喚起の内容に関する問い合わせ先

相談するときは、広告の画面やサイトの画面のスクリーンショット、注文確認メール、配送伝票、受け取った商品の写真などを手元に残しておくと、状況を説明しやすくなります。偽サイトに書かれた「返品交換センター」の番号に電話して、個人情報をさらに伝えるのは避けてください。注文時に氏名・住所・電話番号を入力している場合は、身に覚えのない電話やSMS、メールにも注意してください。

被害にあったあとに「被害を回復する」「返金できる」と持ちかけてくる相手にも注意が必要です。手口と対処は投資詐欺のお金は返ってくる?返金の可能性と「返金できます」の二次被害を防ぐ手順でも整理しています。

最近の偽サイト・偽通販の注意喚起

消費者庁の今回の資料には、「本件に関連する最近の注意喚起情報」として、次の公表が挙げられています。偽サイトの手口は繰り返し出ています。

  • 限定品などの希少性の高い商品を格安で販売するかのように装った偽の通販サイトに関する注意喚起(令和8年8月4日・消費者庁)
  • お米を安く販売しているかのように装った偽サイトに関する注意喚起(令和7年9月30日・消費者庁)
  • 人気ブランドのヘルスケア・オーディオ家電等を販売すると称する偽サイト(令和6年8月29日・消費者庁)
  • 偽物が届くインターネット通販トラブルで「代引き配達」の利用が増加(令和5年4月26日・国民生活センター)

PayPayなどの送金で支払ってしまった場合はPayPay送金詐欺で払ってしまったら?返金・補償・警察相談の手順も参考にしてください。

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よくある質問

田中貴金属やミキモトをかたる偽サイトとは何ですか?

消費者庁が2026年9月3日に注意喚起した、SNS上の広告から誘導される偽の通販サイトです。2025年10月以降、「田中貴金属工業株式会社」または「株式会社ミキモト」をかたる事業者の広告を見て商品を購入したが偽物ではないか、という相談が各地の消費生活センター等に数多く寄せられています。

偽サイトで商品を買ってしまったら、返金されますか?

消費者庁は、偽サイトで商品を注文してしまった場合でも返金される場合があるとして、すぐに消費者ホットライン188(いやや!)に電話し、お近くの消費生活センター等に相談するよう呼びかけています。

偽サイトの見分け方を教えてください。

消費者庁のチェックリストは、正規取扱商品と比べて極端に安い、支払方法が代引きだけなど限定的、日本国外のドメインが使われている、事業者の名称・住所・電話番号が明確に書かれていない、サイト内の日本語が不自然、の5つです。1つでも当てはまれば注意が必要です。

SNSの広告に公式のロゴや「直営」とあれば安心ですか?

いいえ。消費者庁は、ブランドや企業のロゴが使われている、または企業公式・直営を名乗るアカウントから発信されているとしても、公式であるとは限らないと注意しています。サイトに書かれた住所や電話番号も偽の情報の場合があります。

商品を受け取って代金を払ったあとでも、相談できますか?

消費者庁は、偽サイトで商品を注文してしまった場合や、注文した商品が届かない場合であっても、返金される場合があるとして、困ったときはすぐにお近くの消費生活センター等に相談するよう案内しています。受け取り後でも、あきらめずに188に連絡してください。

警察にも相談できますか?

消費者庁は、相談窓口として消費者ホットライン188のほか、警察相談専用電話の#9110も案内しています。

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出典

更新履歴

  • 2026年10月9日:記事を公開しました。
  • 2026年10月15日:代引き配達に関する国民生活センターの注意喚起の内容を加筆しました。
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